奨学金を借りる上での注意点はありますか?
作成日:2016年07月26日(火)
こんにちは!
浜松市でお金を活かす 会員制 FP事務所
ギフトユアライフ浜松の 鈴木幸子 です。
まず、大学進学(昼の部)した人のうち、
どれくらいの人が奨学金を借りているのでしょうか?
国立大学進学者 49.8%。
公立大学 59%。
私立大学 52%。(日本学生支援機構2012年度)
約半分の学生が奨学金を借りている現状が見て取れますね!
奨学制度には大きくわけて給付、貸与の2種類あり、
返済する必要がないものが「給付」
全額返済しなければいけないのが「貸与」です。
教員に就いたら返済が免除される制度は、既に廃止されています!
ご注意くださいね!!
有名な奨学金制度で、
日本学生支援機構奨学金があります。
「貸与」という形にはなりますが、
無利子と、有利子のものがあります。
無利子のものだと一月に、私立大学で53,000円。
私立短大・専門学校だと52,000円くらい。
ただし、学校の種類、自宅通学、自宅外通学など、
様々な要素によって変わってきます。
有利子の場合は、
30,000円/50,000円/80,000円/100,000円より選択できます。
卒業後にこの金額と、
有利子の場合は利子を返済していくという形になります。
日本学生支援機構以外に、地域の教育ローンもありますので、
返済方法や金利など総合的に検討して行きましょう。
そして、もう一つ気を付けたいことがあります!
返済義務者が誰なのか!?ということです。
奨学金の場合、返済義務者は学生本人となりますので、
卒業後のファイナンシャルプランに影響を与えます。
学生本人がこの認識を持てるよう、
返済計画を立てた上で必要な金額だけ借りるようしたいですね。
H28年度に貸与を終了した人の貸与利率は、0.1%~0.3%程度。
マイナス金利の影響もあり利率は下がっているものの既定の返済期間は240か月。
例えば毎月8万円を48か月、総額384万円を貸与された場合、
月々16500円位を20年、23歳で開始して43歳までとなります。
ライフイベントが盛りだくさんな時期、
負担感を感じることもあるかもしれません。
社会人になったら繰上げ返還や一括返還などを利用して、
早めの返済ができるような計画を立てたいものですね!
教育ローンの場合、返済義務者は保護者となります。
この場合は、今後の働き方や老後資金などの準備と
ローン返済が重なることが多いですので、
やはり返済計画をたてた上で、
無理のない借入れをしていきましょう。
