こんにちは!
浜松市で活かす 会員制 FP事務所
ギフトユアライフ浜松の 鈴木幸子 です。
団塊世代の方々が年金をもらい始めた昨今、そのご両親の世代は80~90歳代。
現在の平均寿命からすると、相続が発生するタイミングが近々という方が多いのではないでしょうか?
日本全体では、1年間で約50兆円規模の遺産が受け継がれていく「大相続時代」が来ています。
ご両親の時代の相続は、家督相続。
否応なく、長男が家のすべての財産を相続し守り続けるといった時代でした。
戦後の日本ではこの制度が廃止、相続人の数と資産配分を決める遺産相続になっています。
分けなくてよかったものを分ける。
それも、分けづらい土地や株式が相続財産の大半を占めている。
長男が相続すればいい、どうやって対策するんじゃ?など、
高齢になったご両親にとっては、対策と言われても どうしていいかわからない。
又は、認知症などのリスクもあり対策が打てないまま亡くなる、こんな事実もあります。
相続対策というと、
「うちはそんなに財産ないから、税金も掛からないし、対策することはない」とおっしゃいます。
確かにH27年1月までは、相続税が課税される案件は全体の4%でした。
税法が変わった現在は、全体の8%~10%。 納税資金対策に関しては、10人に1人が考えておく必要があることです。
しかし、一番大切な対策は、遺産をどのように分けていくのか?
といった点、つまり遺産分割に関する準備です。
実際のデータを見てみます。
相続税対象者の訴訟割合は非常に低く、
逆に相続税非対象者が大半の5,000万円以下の紛争割合は74%にもなっています。
家庭裁判所での相続関連の相談は約18万件と10年前の2倍に増えています。
※相続診断士協会HPより
相続はお金持ちだけの問題という誤った認識が、
一般家庭の相続準備を怠り問題を複雑にしています。
遺産が多いから揉めるのではなく、相続財産が300万円でももめます。
1000万円以下で約32%。この争いは「損をしてでも決着をつけたい!」
という人間関係のもつれに発展してしまっているという悲しい現実です。
遺産分割におけるトラブルの元を摘む、
円滑な相続が行われるように事前対策をしておくことで、
本来は、家計へのありがたい贈り物であった遺産をスムーズに分ける。
相続発生後も、親族がいつまでも笑顔で過ごせるように対策をしておく。
こういった相続の事を「笑顔相続」(相続診断士協会で商標登録されています)といいます。
現在の相続制度である以上、相続人が複数いることがほとんどだと思います。
その場合には、生涯を閉じる前に、財産をどのように後世に遺していくのか、
しっかりと意思表示ができるうちに「遺産分割」という相続対策をしておく必要があるのです。